大安などの六曜はなぜ不規則に並んでいるのか?

 

六曜とは


大安・仏滅・先負・先勝・友引・赤口でなる六曜(ろくよう、りくよう)は暦注の一つです。
最近のカレンダーには書かれていないものもありますが、手帳や企業様、ご商売をされている方から頂くカレンダーにはまだ書かれているものが多いようです。
ご存知の通り、それぞれに意味があり冠婚葬祭の日取り決めなどや縁担ぎとして用いられています。
冠婚葬祭で用いられてはいますが、六曜は神仏とは無関係のものであり元々は中国から伝わった暦が、民間の間で広がり親しまれてきました。
六曜は1ヶ月を約30日としていた頃、30日を5等分に分け一区切り(一週間)を6日として曜が繰り返されてきました。
民間で伝承されてきた暦注ですので、読みや意味あいも受け継がれていく中で変わってきたようです。

六曜の意味


現在広く知られている六曜のそれぞれの読み方、意味とはどのようなものかご説明します。

  

大安(たいあん)

「大いに安し」を意味し、何事においても安泰でありうまく物事が進む吉日とされています。

仏滅(ぶつめつ)

「仏をも滅する凶日」とされ六曜のなかで最も悪い日とされていますが、一方では「物事が一度全て滅び、新たに物事が築かれていく日」ともされています。

先勝(せんしょう・せんかち・さきがち)など

「先づれば勝つ」を意味し、何事も急いで行うことが良いとされています。一日にしますと午前中が良いとされます。

先負(せんぶ・さきまけ・せんぷ)など

「先づれば負ける」を意味し、急いで物事を進めるとは良くないとされています。勝負事や急用は避ける日とも言われています。

友引(ともびき)

「凶ごとに友を引く」を意味合いから、葬式を行うことを避ける日とされています。

赤口(しゃっこう・しゃっく・じゃっこう・せきぐち)など

陰陽道の「赤舌日」が由来とされ、赤が火や血を連想させることから火の元、刃物に注意すべき日とされています。
仏滅に次ぐ凶日とされ、午前11時ごろから午後1時ごろまで(牛の刻)のみ吉とし、それ以外は凶とされています。


六曜がなぜ不規則に並んでいるのか?


暦をよく見ていただけると、六曜がある順番で繰り返されていることにお気づきになると思います。
どのような順番で繰り返されているのかと申しますと、「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順になっています。
しかし、月の途中で順番が繋がらなくなる事にお気づきでしょうか?
月・火・水・木・金・土・日は月をまたいでも順番は繋がっていますが、六曜の場合は各月の初日に当てはまる曜が決まっているのです。旧暦による月の初日ですので、現在の暦では月の途中に旧暦の初日が来る場合、順番が変わることになります。
旧暦の初日に決められた曜からまた順に旧暦の月末日まで繰り返されていくのです。

♠参照 六曜がどうやって決まるかご存知ですか?
http://www.musashiya.co.jp/maniac/other/post-135.html

六曜についてまとめ


遥か昔より庶民の間で親しまれてきた六曜ですが、現在では冠婚葬祭などの日取り決めの目安に使われる程度になってきていると思います。
ですが元来、日本人の美徳とする考え方に吉凶はどの人にも平等にあり、喜びごとは多くの人と分かち合い、忌みごとは慎ましやかに行うといった考えが、六曜一つ一つの意味合いや並び順から感じられます。
吉日に良い事があれば自分の周りへも還元し、また凶日に災いがあればこれから新しい未来が築けるのだという思いで六曜を生活に活用していければいいですね。

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