高度成長期に流行した「巨人大鵬卵焼き」


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日本の高度成長期に子供たちの間で人気があった「巨人大鵬卵焼き」をご存じでしょうか?

「巨人大鵬卵焼き」の巨人はいうまでもなくプロ野球の読売巨人軍ですが、長嶋茂雄さんと王貞治さんが活躍していた当時、日本シリーズでは1965年から9連覇を成し遂げました。
その圧倒的な強さに当時の子供達はプロ野球選手への憧れを抱いたのでした。

また、相撲界にもたぐいまれなる強さで世間を圧巻した横綱が存在しました。横綱大鵬です。
1960年に初入幕したその年の11月場所で優勝を成し大関に昇進し、翌年9月場所では3回目の優勝を果たし異例の早さで横綱に昇進したのでした。
大鵬は他を寄せ付けない強さと直向きな努力の姿勢と端正なルックスで、子供だけならず多くの女性ファンをも虜にしました。

卵は高度成長期による物価の急上昇のなかでも、現在に至るまで価格の変動がほとんどない「物価の優等生」とされ、1960年代には庶民の間でも頻繁に食べられる食材になりました。
その中でも甘く焼かれた卵焼きは子供達に人気があったことでしょう。

なぜ「巨人大鵬」が人気があったのか?


なぜ「巨人大鵬」が昭和の流行語になるほど人気があったのでしょうか?
巨人においては長嶋茂雄さん、王貞治さんがともに華麗な守備力と他球団に恐れられるほどの打率はON砲と称され巨人優勝に貢献していました。
横綱大鵬は引退するまでに32回もの優勝という業績からしても時代を彩る強いヒーロー的な存在で人気が出るのは当然ですよね。
ですが、強いだけでは子供達をはじめ世の中に愛される人気には成りえなかったのではないでしょうか?

長嶋茂雄さん、王貞治さん、横綱大鵬に共通することは長年頂点であり続けるだけの、常人では考えられないほどの努力をされていたことです。
体力・精神力の強化、怪我の克服もしかり、また対戦相手が攻略を立ててくるのですから常にその上をいく練習や稽古を長年されていたことでしょう。
一流の選手・力士であるための懸命な努力が誠実な人柄に結びつき、強さと相まって子供からも大人からも愛される国民的スーパースターであったのだと思われます。

ではここで、長嶋茂雄さん、王貞治さん、横綱大鵬の努力にたいする格言を紹介します。

長嶋茂雄さん
「努力は人が見てないところでするものだ。努力を積み重ねると人に見えるほどの結果がでる。」

王貞治さん
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。」

横綱大鵬
「優勝を口にするより、まず努力。結果は後からついてくる。」


♠出典:癒しツアー 長嶋茂雄の名言・格言
♠出典:癒しツアー 王貞治の名言・格言
♠出典:まるちょん名言集 大鵬に関する名言集・格言集


まとめ 日本だからこその国民的スーパースター


高度成長期に流行した「巨人大鵬卵焼き」bg2 各分野において業界を背負って立つスターが勤勉で努力家でしたらなおさら好きになりますし、応援したくなります。
現在の世の中にしてもそうですよね。

女子フィギアスケートの今の世代の礎を築いてくれた浅田真央さん。男子フィギアスケートの世界に誇る羽生結弦選手。
相撲界ブームの立役者である横綱稀勢の里。日本サッカー界のレジェンド三浦知良選手。体操界の絶対的な王者、内村航平選手。
プロ野球界の至宝、イチロー選手。霊長類最強女子の異名を持つ、女子レスリング吉田沙保里選手。

どの方も自分自身に課した目標がものすごく厳しいものであり、業界を背負い世間の期待以上の結果を出すべく己との戦いに身を置かれています。
自分自身に勝つ事に並々ならぬ努力をされています。その努力を世間が認めているからこそ愛され、同じ日本人として誇りに思う存在なのですね。

私達も日々やりきったと思える努力をしていけば、長嶋茂雄さんの格言のように努力を積み重ねると人に見えるほどの結果がだせるのだと思えます。

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