こんなものまで包丁に変身!?


料理人が使用する包丁は切れ味がよく研ぎやすい鋼のものが多いです。
一般には、錆びに強いステンレス製のものや、研ぐ必要がなく漂白もできるセラミック製(陶器の一種)のものを使用している家庭が多いのではないでしょうか。
食材の柔らかいものでも硬いものでも断面が綺麗でなければ、口当たりや味の入り方も変わってきます。
そのために、鋼・ステンレス。セラミックにしても切れ味がよく素材は硬くて丈夫なものと考えられてきました。
それがなんと、とても考えられない素材から包丁が作れることがわかったのです!
様々な素材から包丁を作り上げてしまう達人、『圧倒的不審者の極み!』さんの包丁を紹介したいと思います。
『圧倒的不審者の極み!』さんが作り出す包丁
『圧倒的不審者の極み!』さんが作り出す包丁がとにかく凄いのです。
なにが凄いかと言うと、包丁の素材として思いもつかないものから、あらゆる技術をつぎ込んで切れ味鮮やかな包丁を作ってしまうのです。
どんなもので包丁を作るのかいくつか紹介します。
■参照:『圧倒的不審者の極み!』さん YouTub・Twitter




ゼリーで作った包丁




あのプルプルのゼリーから包丁ができると想像がつくでしょうか?
なんの変哲の無い一口ゼリーを溶かし、さらにゼラチンを溶かし入れて3時間煮詰めます。
それを気泡が入らないように茶こしを使ってバットに流しいれて硬め、グミくらいの方さに固まったゼリーを包丁の形に切り出します。
このままでは、包丁としての機能はないですよね。ここからが凄いのです!
グミ状のゼリーを1日かけてせカチカチに乾燥させます。カチカチに固まったゼリーは、いくつもの砥石を使って刃が研がれていきます。
出来上った包丁は、切れ味よくきゅうりをスパスパと切る立派な包丁になりました。
(最後に、出来上った包丁をまたゼリーに戻して食べてしまうところがおもしろいですね♪)
アマゾンのダンボールで作った包丁




あの通販サイトで有名なアマゾンの梱包ダンボールからも包丁が出来上がります。
ダンボールなので多少の強度はありますが、包丁の形に切り取ったとしても刃物のように物を切ることは出来ませんよね。
しかし、『圧倒的不審者の極み!』さんはダンボールを煮たり、やいたり、叩いたりして立派な包丁に仕上げます。
一度、水でふやかしたダンボールを叩いてなめし、出来上がりの包丁の全長と幅になるくらいの大きさに折りたたんでいきます。リードバイス(プレス機)に挟んで水分を抜き、レンガの重しで1週間乾かします。
乾燥し硬くなったダンボールを糸鋸で包丁の形に切り抜き、更に薄さと強度が出るように薄く裂いてから霧吹きで全体を濡らして、レンジで乾燥させます。
乾いたダンボールを、砥石で刃を研いでいき切れ味よく仕上げます。粋なのが包丁の刃の部分にアマゾンのロゴを貼りつけてあるところです!
元はダンボールなので仕上げに食用ワックスを塗って、防水対策も怠りません。
牛乳から作った包丁




固形物でないものからも包丁を作り上げてしまうのがまた凄い!牛乳でも包丁を作ります。
カルーアミルクを飲んでいて牛乳からも包丁が作れるのでは?と、思ったそうです。
まずは牛乳から強度のある固形物を取り出すところから始まります。
「酢酸+エタノール」に入れて分離させ、取り出した固形物を包丁の形に成型して乾燥さます。
その間に、持ち手にも拘って制作していました。シリコンで型を取り、UVレンジで成型した牛の持ち手が牛乳包丁の魅力です♪
乾燥した牛乳の刃を砥石で磨き、牛型の持ち手にはめ込んで紙が綺麗に切れる包丁に仕上がりました。
他にも、「ロウソクの黒煙を集めて作った包丁」「お米を研ぎすぎると包丁になるのでしょうか?」「骨董品店で買った錆包丁を18時間手作業で磨いた結果」など、興味深い動画を配信しています。
どれも時間と手間がかかり、失敗ややり直し、検証なども繰り返し行っていて、知識も豊富な『圧倒的不審者の極み!』さんが包丁制作にかけるストイックさが圧巻です。
こんなものまで包丁に変身!? まとめ


全て自己流で趣味の一環というのも驚きです。
発想力と着眼点のおもしろさと包丁制作に打ち込む熱意が、視聴者数の多さに現れています。
新たなものを作り出すには、固定概念を覆す柔軟な発想力と「絶対に作り出して見せる!」という強い熱意が何事においても重要だと改めて気づかされました。
『圧倒的不審者の極み!』さんはまだまだ、おもしろい挑戦を続けていかれると思うので楽しみですね。